令和6年 年頭挨拶

  

               山梨県弓道連盟会長 菊池 敏彦

 令和6年元日、穏やかに初日が上がり良い一年になる予感がと感じた会員の皆様も多かったのではと思いますが、午後4時過ぎ、緊急地震速報と共にこの予感は暗転してしまいました。この能登半島地震で被災されたすべての皆様にお見舞い申し上げ、一日も早い復旧・復興を心からご祈念申し上げます。
 さて、今年は山梨県の主管で国民スポーツ大会関東ブロック予選会(通称関ブロ)が開催されます。8年に一度回ってくる県連としてはとても大きな行事となります。加えて、今年から国民体育大会が国民スポーツ大会に名称が変わる記念の大会でもあります。主管県として、来県される関東各都県の選手・監督・関係者の皆様に気持ちよく大会に参加していただくため、県連の皆様方の全面的なご支援・ご協力が必須となります。よろしくお願いいたします。また、ここ数年、新型コロナウイルス感染拡大による中止も含めて、本大会への出場ができていません。大会の名称が変わる記念すべき年に、一つでも多くの種別で予選を突破し、佐賀県で開催される本大会での活躍を期待しています。
 県連の課題の一つとして、「遠的競技」の低迷があります。毎年7月に遠的大会を開催しているのですが、参加者数が伸びず、的中も良くありませんでした。原因を遠的の経験不足にあるのではと捉え、新しい試みとして遠的講習会を指導部主催で昨年実施してみました。開催してみると、遠的をするのは初めてという人が多く、実際やってみると楽しいという感想や、思ったほど難しいものではないという声が多かったように思いますので、今後もこの講習会を引き続いて実施する予定です。積極的な参加を望みます。
 遠的には弓道の本質が凝縮しているように思います。遠く(飛)・強く(貫)・正確に(中)矢を飛ばす。遠的に親しむことで、近的にも良い影響が出ることを期待したいものです。そしてこの流れを受け、今年7月に新しい形態の大会を企画しています。山梨通運株式会社様の主催で、近的競技8射、遠的競技8射と、近遠両競技を実施し総合して覇を競うものです。多くの皆様の参加を期待しています。また、新たに9月に全日本遠的選手権大会の県予選を実施することとしました。一人でも多くの会員に参加してもらい、本大会で活躍してくれることにつながればと考えています。
 昨年は、新たに8名の錬士が誕生しました。初射会において11名の昇段・昇格者が紹介されたことは、近年にないことでありました。今年もこれに続き、さらに超える成績を望むものであります。
 山梨県弓道連盟の活動を支えるのは、各支部・各道場で弓を引かれている、弓を愛する会員一人一人です。皆様にとって実り多い年となるようご祈念申し上げ年頭の挨拶といたします。
                       
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