令和4年 年頭挨拶

   ~ 人 場所 道具 に育てられ ~

               山梨県弓道連盟会長 菊池 敏彦

 令和4年新春、会員の皆様には新たな心持で新年をお迎えのことと拝察いたします。寅年の一年を皆様のご協力をいただきながら、実り多き年にしていきたいものです。
 さて、昨年12月の納射会、小瀬武道館弓道場が床の改修工事のため使用することができず、久々県営緑が丘弓道場を使っての実施となりました。桟敷席に座って射場に目をやると、主道場として使用していたころのことがさまざまよみがえってきました。参加された多くの皆様も同様の方が多かったように思いますが、反面、初めてこの弓道場を使いますという若い方々もいて、年月の経過も同時に感じたところでした。
 私事ですが、弓道との出会いは大学受験の受験会場(高校)でした。弓を持って歩く道着・袴の高校生の姿が脳裏に刻まれました。大学に入学して何かサークル活動をと考えていた時、脳裏に刻まれた映像が浮かび、促されるままに弓道場に足が向き入部届けにサインをしたことを思い出しました。以来、途中に少しブランクはありましたが、約48年、すでに故人となられた数多くの先輩がたをはじめ、様々な人々との出会いがあり、弓・弽・矢など弓具もたくさん使わせてもらい、小瀬武道館弓道場はもとより、緑が丘弓道場、石和清流館弓道場、青葉弓道場他県内各地の弓道場や日本全国いろいろな道場にお世話になりました。その数多の、人・場所・道具、一つ一つの出会いに導かれ教えられ、支えられ助けられ、そして今があるように思えてなりません。緑が丘弓道場の桟敷席から射場を見ながら、改めて感謝の気持ちを強く感じたところでした。
 令和2年3年と新型コロナウイルス感染症のため、様々制約を強いられた日々が続きました。弓道の行事も見直しが求められ、災い転じて福となったのではと感じられる改革もあったように思います。新たな変異株による感染拡大傾向が見られますが、令和4年の今年こそ、感染が終息し、伸び伸びとした日常を送ることができるようになることを期待し、弓道の様々な活動へのご協力をお願いするとともに、会員一人一人にとって実り多い年となるようご祈念申し上げ年頭の挨拶といたします。


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 令和2年会長挨拶
◇ 令和3年年頭挨拶
◇ 令和3年会長挨拶